チェルシーFCの守備陣を支えるキーマンの一人が、スペイン出身のサイドバック、
**マルク・ククレジャ**である。
ククレジャは攻撃力と守備力を併せ持つ、近年のサッカーで最も評価されるタイプのサイドバックだ。この記事では、彼の経歴、プレースタイル、チェルシーでの役割、そして今後の可能性について詳しく解説する。
ククレジャの経歴は?
マルク・ククレジャは1998年にスペイン、バルセロナ近郊で生まれた。幼少期からタレントとして評価され、FCバルセロナのユースアカデミー(ラ・マシア)で育成された。
プロデビュー後は
- バルセロナB
- エイバル
- セルタ・デ・ビーゴ
- ブライトン&ホーヴ・アルビオン
などで経験を積んだ。
特にブライトン時代にブレークし、高いパフォーマンスを見せるようになる。
ブレイクするまでは、突出したアジリティ能力も無く、当時はポジショニングセンスは今ほどではなかったため、荒削りで穴の多い選手として、苦労した選手であった。
2022年、チェルシーが彼に白羽の矢を立て、プレミアリーグの舞台へと移籍。以降、ポチェッティーノ政権で、それまで不動の左SBだったチルウィルの怪我を受け、彼と入れ替わる形でチームの左サイドに欠かせない存在として花を咲かせた。
ククレジャは現代サッカーで理想とされるサイドバックの典型だ。その特徴を分かりやすく整理すると次のようになる。
プレースタイルの特徴

◆ 攻撃参加が得意
- 最適なポジショニング
- ウイングとの連携
- ストライカーさながらのボールへの嗅覚
など、攻撃時に大きな存在感を示す。
スペイン出身らしいテクニックとスピードを生かし、時に最適なオフザボールを駆使してチャンスメイクができるプレイヤーである。
特に中央へのクロスに合わせた飛び込みは一級品で、今季の試合ではSBながらダイビングヘッドで得点し、その試合ではククレジャの取った一点で、白星をあげている。
◆ 守備の安定感
攻撃的な選手でありながら、守備の戻りも速く読みも鋭い。
相手のウイングやサイドアタッカーに対してしっかりと対応できるため、単なる攻撃型SBではなく 攻守のバランスが非常に高い。
またスピードや、テクニックで劣る選手には、先読みのポジショニングでスペースを潰しあのバルセロナのラミンヤマルすら完封した。
◆ ポジショニング
単に走力でカバーするだけでなく、適切な位置取りでスペースを埋める能力に優れる。
これはチーム全体の守備構造を安定させるうえで非常に重要な要素となる。
今季、マレスカの退任を受け就任したロシニアー監督の元では、チェルシーの安定しないポジション左WGを埋める形で、攻撃時には、そのままWGのポジションに入りクロスを仕掛けたり
マレスカ時代には、ボランチに入り、そのままシャドーの位置に上がり攻撃に絡むなどいうプレーを魅せている。
決して中盤の選手としての技術が高いわけではないが、サッカーIQの高さから、ユーティリティプレイヤーと進化し続けている。
攻撃の起点
今季はハトの加入によって、押された試合では、後半からの出場も見られるようになった。やはり途中から出てきた彼の攻撃は一級品で、停滞した前線に動きを作り、二次攻撃、三次攻撃、といった
攻撃の核となっている。
圧倒的タフさ
一部の選手は「瞬間的な活躍」はできても安定しないことが多い。
しかしククレジャは、継続的に高いパフォーマンスを維持できるタイプであり、尚且つ世界一ハードなリーグと言われるプレミアリーグで大きな怪我なくあれだけハードワークできる選手は、そう多くはないだろう。
お茶目な一面も
ここまでトップクラスで、カリスマ的存在になりつつあるククレジャだが、実は掴めないお茶目なところも多い。
ゴールパフォーマンスではこんなポーズも

またユーロでスペインが優勝した時には、パーティーでハーランドをディスした歌を歌い出し、挙句次のシティ戦では足を吊りこのザマである。

ハーランドもニッコリ😄
この事について、ハーランドは
「彼は不思議な男だよ。前回会った時には僕にサインを求めてきたんだ。かと思ったら急にあの歌さ。今日の試合では彼はついてなかったね笑笑」と、コメントしている。
またスパーズ戦では生憎の雨で、この試合で前半20分までにククレジャは2回もスリップしてしまい、内一回は失点にも繋がった。それを受けククレジャはすぐにスパイクを履き替えたのだが、翌日の彼のインスタには…

滑ったスパイクに恨みがあったのだろうか。😅
この投稿でスポンサーからキツく説教されたとか、されてないとか…。
そしてククレジャのロン毛は、時にプレーの弊害となることもあり、バックステップの際には

こんな感じになってしまうこともある笑笑
しかしこれには噂があり、自身のおばあちゃんが自分の試合を見た時にすぐに自分がわかるように目立つ髪にしているという説がある。
これが嘘か本当かはわからないが、家族思いの彼ならきっとこれもあり得るのかもしれない。

チェルシーでの今後の進化
現時点でも高評価を受けているククレジャだが、まだ全盛期には達していないと見る向きもある。
- 攻撃力のさらなる強化
- プレミア絶対守備者への進化
ミドルや、クロス精度は決して突出しているわけではない。攻撃面で、1選手としての伸び代はまだまだある。
またスピードが極端にある訳ではない彼は、快速ウィンガーが多いプレミアでは敵が多い。足の速さはどうにもならないが、彼の守備の良さがもっと定着していけば、かつてのカイルウォーカーのような対人最強と呼ばれる日も近いのではないだろうか。
近年のサッカーでは、単なるウイングの追走型SBではなく、攻守両方に積極的に関与する選手が評価されている。
その意味でククレジャはチェルシーだけでなく、プレミアリーグ全体でも重要なポジションのレギュラーとして評価されている。
今後のキャリアがさらにどのように発展していくかにも注目だ。

