2026年3月15日、プレミアリーグ第30節でチェルシーはホームのスタンフォード・ブリッジでニューカッスルと対戦。しかし試合は0-1で敗れ、上位争いにおいて痛い黒星となった。
この試合ではニューカッスルのアンソニー・ゴードンが決勝点を決め、チェルシーは最後までゴールを奪うことができなかった。
試合内容

序盤はチェルシーがボールを保持し、主導権を握る展開となった。
しかし試合が動いたのは前半18分。ニューカッスルのカウンターからジョー・ウィロックが抜け出し、中央へラストパス。これをアンソニー・ゴードンが押し込み、ニューカッスルが先制する。
このゴールが試合の唯一の得点となり、チェルシーは追いかける展開となった。
チェルシーの攻撃は決定力を欠く
失点後、チェルシーはボール保持率で優位に立ち攻撃を仕掛け続けた。
コール・パーマーやエンソ・フェルナンデスを中心にチャンスを作るものの、ニューカッスルの組織的な守備を崩すことができない。
終盤にはリース・ジェームズがフリーキックを放ち、ポストを叩く惜しい場面もあったが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。
結果としてチェルシーはホームで0-1の敗戦となった。
敗因は??
この試合でチェルシーは大きく崩されたわけではない。
しかし、わずかな守備のミスが失点につながった。
高いディフェンスラインの裏を突かれたカウンターから失点しており、守備の集中力と連携の課題が浮き彫りになった試合と言える。
しかし、失点のミスが全ての敗因ではない。
最大の問題は0点だったことにある。
後半ビハインドで迎えたチェルシーは、ギュストを下げ、デラップを入れジョアンペドロとの2トップ体制。より攻撃的な選択肢を選んだ。
途中カイセドを下げラビアを投入。これにより、今まで左のシャドーに入っていたエンソが右に入り、リースと共に中央へ向け怒涛のクロスを上げる事になった。
戦術の変化により、相手守備には一瞬の綻びが見えたものの、15分足らずで対応され得点に至らなかった事で、再びエンソは左シャドーへ戻りプレーしていた。
筆者はこの試合で足りなかったものは決定力ではなく、チームとしてのゴールデザインのビジョンと考えている。
サッカーは11人の連携からなるものであり、ここまで中央の選手がその場の判断でポジションを入れ替えるとチームの下の連携が乱れるのは目に見えている。
結果的に終盤では、パーマーが出して欲しいところにボールが出ない、チームはクロスを狙っているが、ボールホルダーはパスを狙っているため、出しどころがない、などといった連携して点を取る形への弊害となっていた。
途中戦術の紙を渡して、ロシニアーが細かい指示を送っていたように見えたが、終盤は連携というにはあまりに個が強いプレースタイルに見えた。
チェルシーはかつてのレアルのように、個で戦うチームではなく
個を戦術に組み込んだ戦い方をしているチームだ。
しかし即席で、コロコロとポジションを変え、それぞれの個が無作為に発動されたこの試合では、ゴールへのデザインのビジョンが合うはずもない。
チェルシーの選手の実力を考えると決して決定力が無いわけではない。
つまり、決定力の出しどころがチームとして定まっていないのだ。
ロシニアーは個を尊重したPSGに近い戦術をとっているように見え、彼の対応スピードとその手札の数は賞賛に値するもので、どれも得点の匂いを感じさせる手段である事は間違いない。
しかし、チームとしてゴールデザインを統一させる事は、今の彼に足りていない所かもしれない。
シーズン途中の監督交代という事もあり、チーム作りにはかなりの負担がある事は想像できる。チェルシーFCというチームを考えると成績次第ではロシニアーを今季で切ってもおかしくないフロントである。
ロシニアーの手腕を考えると、ぜひ来季のも見たい監督であるからこそ、なんとしても残りの試合で勝ち越しに期待したい。
現在リーグ5位につけている、チェルシー。なんとしてもCL圏獲得に向けて、次節への立て直しに期待したいところではある。
